About

「脱構築研究会」について

ジャック・デリダおよび、彼の脱構築思想と関係する思想家や作家に関心をもつ研究者のために共同研究の場を設け、自由な議論を交わすことを目的として、「脱構築研究会」を発足します。「脱構築」という概念や方法はデリダ「固有」のものではありません。「脱構築」とは、学問領域や言語を超えた現象や出来事へと私たちの思考をつねに開くものです。「脱構築研究会」は、そうした「脱構築」の歴史性を批判的に再考し、さらに複数形で継承していくためのネットワークの役割を果たし、学問分野や専門知に制約されない運動体としての広がりをもちたいと考えてます。

"Association for Deconstruction" was founded in Japan in 2013 in order to provide a forum for joint research and free discussions for Jacques Derrida and researchers who are interested in thinkers and writers related to his deconstruction ideas. The concept and method of "deconstruction" is not "unique" to Derrida. "Deconstruction" always opens our thoughts to phenomena and events that transcend academic disciplines and languages. "Association for Deconstruction" critically reconsiders the historical nature of such "deconstruction" and plays the role of a network for inheriting it in multiple forms, as a movement body that is not restricted by academic fields or expertise.

発起人:鵜飼哲(一橋大学)、藤本一勇(早稲田大学)、宮﨑裕助(新潟大学)、西山雄二(東京都立大学)、亀井大輔(立命館大学)


「脱構築研究会」の活動

1)年に1-2回、研究発表会を開催。
2)「脱構築」に関連する情報のWeb公開。
3)「脱構築」に関連する著作、研究文献のデータ・ベース化。
4)「脱構築」に関する国内外の研究者および研究機関との連携。
5)運営を担当する事務局は設置するが、会長や委員や理事などの役職はもうけない。事務局は、西山雄二(首都大学東京)が担当。
6)原則的に、会費は徴収しない。
7)情報交換のためにメーリングリストを運営。登録希望者は、西山(nishiyama.tmu[at]gmail.com)まで問い合わせてください。

脱構築研究会 倫理宣言

脱構築研究会は、脱構築思想に関心をもつ人々のために共同研究の場を設け、自由な議論を交わすことを目的としている。その前提は、本会関係者が個々の権利や尊厳を貶められることなく本会の活動に参加できることである。
個別の組織・機関を超えた共同研究の場は実際、ハラスメントの温床となりえており、各会においてハラスメントを防止する配慮や対策が求められている。
本会は、ハラスメントや人権侵害のない健全かつ公正な学術活動の場の実現に努めることを、ここに宣言する。

1. 本会関係者は、学歴、職業や職位、性別、性的指向、性自認、人種、民族、思想、信条、宗教、外見や身体的特徴、障害の有無など、さまざまな属性にもとづく非対称的な力関係の濫用が生じないよう最大限努力する。
2. 本会関係者は、セクシュアル・ハラスメントやアカデミック・ハラスメント、パワー・ハラスメントなど、各人の尊厳や人権を脅かす行為の防止に努める。
3. 本会関係者は、各人の研究の内容や対象、独自性を尊重し、他人の研究に対して敬意を欠くことがないよう心がける。